イギリスNPOにて就職する

先日ようやく、ボランティアしていたNPOにて正式にスタッフになることができました! 以前から、他の団体も含めて何度かアプリケーションを出していたものの、とにかく書類が通らず、撃沈・・・。外国人・関連する経験なし・イギリスで職歴なしの三重苦。私…

映画: City of Ghost

良く拝見している方のブログで、「観た方が良い」と紹介されていたため、アマゾンUKのプライムで見ました。 映画の残虐なシーンがものすごく苦手な私ですが、恐ろしいISISの映像なども含まれるこのドキュメンタリーはフィクションではなく、リアル。しかも現…

現代イギリスにおける「人身取引」とは

ヒューマントラフィッキング: 人身売買、人身取引のこと。 イギリスではModern-day Slaveryという言葉で語られる事も多いこの問題。英政府のレポートは、Modern slaveryについて下記のように説明している。 Modern slavery is an umbrella term that covers…

イギリスNPOにてボランティアを始める

無事に修士を取って、日本人留学生は学歴をひっさげてまずは日本で就職、というのが王道なところだが、私は夫の仕事の都合でしばらく在英しなければならず、現段階まで職をみつけられていない。 外国人・関連経験なし・語学力不足・コネ不足、となればどんな…

日本の安全神話と、犯罪と差別と

最近、いよいよ英語を読むのに疲れてしまい、日本語の本を大量取り寄せしてウキウキ読書。そのうちの一冊ですが、個人的にとても面白かったものです。 安全神話崩壊のパラドックス―治安の法社会学 作者: 河合幹雄 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2004/08…

ナショナリズムの理論とは

今日は久々に天気もよく、家の掃除、洗濯、庭の掃除に加え、ハンディマンに床を修繕してもらい、お家が綺麗になったのでいい気分です。 あいかわらず、ナショナリズム関連の書籍を読んでいます。ネイション・ナショナリズム研究はイギリスを中心としたヨーロ…

人種(race)概念の耐久性について

なぜ、「人種」(race)という概念はこんなにも長きに渡って持続しているのだろうか。様々な要因が絡んでいるとしても、特に大きな要因は何なのだろうか。 そんな根本的な問いを探るにあたって、昨年の冬はクリスマス返上で読書に耽っていました。そして、な…

I, Daniel Blake(映画)を見て

社会派映画監督、Ken Loachによる昨年公開の最新作で、2016年カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞とのこと。いい映画だと周りにも薦められてずっと見たかったんですが、既にやっている映画館が少なくなっていたので、スケジュールがなかなか合わず。やっと見…

国家に属さないナショナリズムとは

ナショナリズムが、国家が国民を動員するためのもので、教育や、国の記念日(創立や戦争勝利・敗北などを思い出す日)、国旗や国歌をはじめとするシンボルなど、国家のスポンサーによる各種の制度がそれを可能にするのだとすれば、いわゆる「国家に属さない…

倫理観をつくる要素(ジョナサン・ハイト Jonathan Hidt)

価値観の違い。あるいは、世界観・思想が違うと言ってしまえば、それ以上の理由は必要がないくらい、大きな違いになります。BREXITや大統領選で、欧米では価値観が二分されてきているという議論を最近よく聞きますが、この「価値観の違い」という捕らえ所の…

ナショナリズムの定義

最近ナショナリズム関連の書籍をちょびちょび読んでおり、頭がナショナリズムなので、その近辺の整理をば。 ナショナリズムの定義については、諸説ありますが、ゲルナーの定義が有名で、ピンときます。Nations and Nationalism(1983)という本の最初の2行は…

BREXIT 離脱派を束ねる価値観

読んだ本、時事ネタ、雑感などをこれから記していければと思います。 現在イギリス在住(大学院生です)というのを理由に、だいぶ時間が経ちましたが、BREXITについて振り返ってみました。 まさかBREXITするなんて。私の周りでは、残留派で結果を知ったとき…